学部長あいさつ

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法学部長 銭 偉栄
Iei SEN

法学部で学ぶことの意味

 大学はかつて、「社会のエリート」を養成する機関とされ、選び抜かれた数少ない者しか進学できない場所でした。しかし、少子化に伴う18歳人口の減少と大学の数の増加とがあいまって、いまや、「大学の大衆化」とも「大学全入時代」とも言われているように、大学は「教養を身につけた社会人」を育てる場となっています。法学部は、伝統的には、法曹三者(裁判官・検察官・弁護士)やエリート官僚を養成するところです。本学法学部の卒業生の中には、新司法試験に合格し、法曹界入りを果たした者もいますが、そのほとんどは民間企業や地方の官公庁に就職し、地域社会で活躍しています。したがって、教養を身につけた、社会に有用な人材を送り出すという社会的責務を果たすという点では、法学部は他の学部と変わりません。法学部で学ぶことの意味は、卒業までに、「法学」に重きを置いた教養を身につけることにあります。

 法学部は、学生が憲法や民法、刑法などの法律科目を中心に学び、法律に関する専門知識を修得すると同時に、法的センスを磨き、リーガルマインド(法的思考力)を涵養することを目的とします。法化社会になりつつあると言われる現代社会においては、法的センスや法的思考力は、もはや法律専門家とりわけ法曹三者にとってのみならず、程度の差こそあれ、公務員や企業人、さらに一般市民にとっても必要とされます。

 松山大学法学部(法学科)は、四国地方私立大学中の唯一の法学部として、1988(昭和63)年開設以来の27年間、民間企業や官公庁など地域社会に数多くの人材を送り出してきました。今後、少子化等による大学全入時代の到来を見据え、地域社会のニーズにマッチする人材を育て続けていきたいと思います。