法学部でじっくり学んでください

村田 毅之
MURATA Takayuki

 複雑化の一途を辿り、価値観も多様化している現代社会において、法律学をはじめとして、社会を動かしている基本となる学問を収めた人材に対する需要は、ますます増大してきております。

 松山大学法学部は、四国の私立大学で唯一の法学部として、1988(昭和63)年に開設され、30年を優に超える歴史を有しています。この間に、弁護士や大学研究者として法律の世界で活躍している者、公務員として国や地域を支えている者、地域に貢献しようと民間企業で活躍する者など、多くの有為な人材を輩出しております。長い年月の経過により、本学部卒業生は、それぞれの分野や地域において中心的な役割を果たす存在へと成長しております。

 法学部の授業カリキュラムでは、1年次より4年次までゼミ形式による授業クラスを設定し、人と真理(事実)に対するまことを貫き、正しく行動することの意義を理解し、法律や政治にかかわる文章を正しく読み取り、考え、そして考えたことを他人に正しく伝えられるようになることを目指して、個々の学生の志向に沿った細やかな指導を心掛けるとともに、法学、政治学領域における基礎法、基礎理論を重視する組み立てを採っております。そのなかで、学生は、難関の国家試験や就職試験を突破する力を養成し、自分らしい人生を、自分のペースで、しっかり生き抜くための基盤を身に付けて卒業し、社会制度の円滑な運営に大きく貢献する人材として活躍しております。

 超難関の新司法試験や司法書士試験、不動産関係士試験の合格者も少なくなく、また、在学中の国家公務員採用総合職試験や社会保険労務士試験の合格者も輩出しております。

 勉強に真摯に取り組めば、突破できない難関はありません。難しいと思う勉強も、根気良く続けていれば、一歩一歩でも前に進みます。自分の思い描く人生、夢に向かって、法学部でじっくり学んでください。

法学部長 村田 毅之