人生の土台を造っていこう

松山大学法学部長 倉澤生雄

 新入生のみなさん、ご入学おめでとうございます。
 新たな人生の一歩に、松山大学法学部を選択してくれたことに対して、私たち法学部教員は大変うれしく思っています。

 昨年から続くコロナウィルス感染の拡大と縮小の繰返しによって、私たちの出来ること出来ないことがくるくると入れ替わり、みなさんもそれぞれに大変な思いをしてきたことでしょう。残念ながら今年もこのような状況が続いていくでしょう。しかしながら、どのような状況になったとしても、私たち法学部教員は、みなさんに対して最善の教育を提供しようという心意気でスタンバイしています。松山大学法学部の優れている点は、教員と学生との距離が近いところです。困ったことに直面したら、基礎演習Ⅰの教員をはじめ、法学部の教員及び法学部担当の教務課職員を遠慮なく頼ってください。

 法学部は、みなさんに対して次のような能力を身に着けてほしいと考えています。論理的な文章をきちんと読み解くことができるようになる、自分の頭で論理的に物事を考えられるようになる、そして論理的に表現することで自分の考えたことを正しく相手に伝えられるようになることです。このような能力は法律を学んでいく際に必須のものと言えるでしょう。でも、翻って考えてみると、こういった能力は何も法律に限られるものでもありません。よりよい社会生活を送っていく際には、分野に関係なく必要になっていくものです。また、このような能力は自然と備わっていくものではありません。ある程度の経験と訓練を積む必要があります。そのため、法学部のカリキュラムは、他学部のカリキュラムと比べると、文章を読ませる機会または文章を執筆させる機会が多いと思います。文章の解読及び執筆は、みなさんにとって、その時々で大変に思うこともあるかもしれません。そんな時こそ、まさに今、自分の人生をより良いものとするための土台を造っているところと考えて、途中でくじけることなく、意気軒昂に臨んでいってほしいと思います。

 どうぞ、これからの大学生活を健康にも留意して、実りある日々にしていってください。