法学と法と裁判所

松山大学法学部教授 明照博章  現在、日本初の女性弁護士(の一人)である「三淵嘉子(みぶち・よしこ)」氏をモデルとした「虎に翼」が放映されています(2024年4月1日から放映)。 主人公は、「法学」を学び、「法とは何か」 […]

体感治安 その2

松山大学法学部准教授 松田龍彦  治安の良し悪し、数字と体感にずれがある。では、治安が悪くなったと、「感じる」のはどんな時でしょうか。いろいろ考え方はあるものの、犯罪に接する機会が増えたとき、という答えは、まあ的外れでは […]

「知らしむべからず」再考 ~論語縦横談(1)~

松山大学法学部教授 銭 偉栄(せん よしはる)  最近身のまわりで起きたさまざまな出来事が,ふと「民はこれに由(よ)らしむべし,これを知らしむべからず」という孔子の言葉を思い出させてくれました。  政府は2005年,行政 […]

私の就職騒動記

松山大学法学部教授 村田毅之  大学を卒業して大学院に進学するまでの1980(昭和55)年4月から2年間は、公務員でした。川崎市役所と東京都の試験に合格し、東京都の職員(小学校事務)になりましたが、その際、ドラマチックな […]

(身近な)トイレ問題と法

松山大学法学部准教授 山川秀道  今日、トイレの利用にも多様化が求められています。最近の裁判でも、生物学的には男性であっても自分の認識する性別は女性であるという方に男性トイレの利用を求めてよいのかが問題となりました(最高 […]

一筋縄ではいかない「平等」という概念

松山大学法学部教授 井上一洋  本年度4月より松山大学に着任しました。松山大学に着任するまでは、宮崎県の大学で憲法を教えていました。私は大分県出身ですが、学校の同級生に愛媛県の出身者がいたり、テレビのアンテナを少々伸ばせ […]

体感治安

松山大学法学部准教授 松田龍彦  「治安が悪い」という表現はたまに耳にします。「近頃は」と頭につけて述べられることもあるでしょうか。では、皆さんの感じる治安の良し悪しの基準とは、何でしょう? 景気の拡大・後退は関係なさそ […]

「六法」は鮮度が命?

松山大学法学部准教授 牧本公明  比較的大きな書店に行くと、法学部の教員という職業柄か、法律関係の書籍のコーナーについ足が向いてしまいます。そこには日本の法律等が収録されている、いわゆる「六法」が陳列されています。「六法 […]

ナポレオンにとってフランス民法典とは

松山大学法学部教授 銭偉栄(せん よしはる)  世界初の近代的な民法典であるフランス民法典は、現在一般にコード・シヴィル(Code civil )と呼ばれているが、1804年成立当初、フランス人の民法典(Code civ […]

私が韓国憲法を研究する理由

松山大学法学部准教授 牧野力也  以前の記事で、私が韓国(ひいては韓国憲法)に関心を持つことになった「出会い」について触れたので、今回は、私が韓国憲法の研究を継続している理由についてお話しします。 前の記事でも触れました […]

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