2016年6月7日
熊本地震による被災地への支援活動を通して思うこと
二宮 智明
初めまして。法学部4回生(銭ゼミ)の二宮智明と申します。この場をお借りして、熊本地震による被災地への支援活動についてご報告をさせていただきます。
私は、Nakajima Next Innovationsという、中島を活性化させることを目的とする団体で活動しています。4月14日夜、団体の会議中に熊本地震が起こりました。翌日の夜、グループのリーダーが熊本への物資支援について各機関(災害対策本部など)に打診した結果、水や食料、衛生用品が足りないことを把握しました。グループのメンバーにそれを相談したところ、支援活動への賛同者が多数であったため、当グループはその実行に至りました。
4月17日から支援物資受け入れ情報をSNSで拡散しました。市内各地で物資の受け取りを行い、4月20日の夜に10トントラックに荷物を積み込み20:30に熊本へ向けトラック一台と普通乗用車で出発しました。翌日の朝熊本に到着して、地震の爪痕を目の当たりにしました。4月21日06:50に熊本東部浄化センターに到着し、物資の積み下ろしを行いました。本来、その場所は避難場所とされていましたが、当日大雨警報が発令されたため、避難者は別の場所に移っていました。自衛隊や学生ボランティア、自治体の方と荷物の積み下ろしを行い、夕方までには熊本を出ました。参加した学生は、雨によりスムーズに作業が進まず、待機などの時間も多かったが、重要なことは無理をせずにできることを精一杯やることと考え、やり抜いたと話しました。グループはその後2回再支援をしました。
この支援活動を通して重要に思ったことは、しっかり現地の要請を把握し、それに合った支援をすることです。よかれと思って送る支援物資が現地を混乱させ、結局無駄になることが多々あるとの声がありました。他の団体の独断での支援物資の食べ物を持って帰るように頼まれる程でした。今後災害などが起きたときには、支援したいという気持ちからすぐ現地へ行き、できることをすればよいというのではなく、しっかり現地の状況を把握して、あくまでも現地の要請に応える姿勢で支援活動に臨むことが大事だと思いました。また、今回の地震により倒産する会社が出ました。今後は現地のものを消費するという形での支援もあるかと思います。