法科大学院に進学する道

松山大学法学部准教授 今村 暢好

 今年は、私の指導するゼミから2名の法科大学院進学者が出たので、ここで法科大学院の話をさせて戴きたいと思います。

 このページをご覧になっている高校生の皆さんは、どんな職業を目指して法学部に興味をお持ちでしょうか? 公務員になりたいとか、法律関係の仕事に就きたいという志望でしょうか。もし、弁護士や裁判官、検察官に興味がありましたら、松山大学法学部に入学してから全国各地の法科大学院を目指すという道があります。

 法科大学院は、弁護士や裁判官、検察官になるための試験(=「司法試験」)を受験する資格が得られる大学院です。弁護士になりたい人は、原則として法科大学院に行かなければなりません。法科大学院で必要な法律科目の勉強をし卒業してから、司法試験を受験します。法科大学院の制度が出来る前までの司法試験の合格率はわずかたったの数%でしたが、今の制度になってからは、法科大学院を卒業した人が司法試験に合格する割合は約25%程度です。上位の法科大学院では、もっと高確率で司法試験に合格しております。

 司法試験は、難易度が極めて高く、法科大学院での講義もレベルが高いものとなっています。したがって、法学部志望者の全員にお勧めできるところではありません。

 一方、法科大学院は、弁護士や裁判官になるための法律科目をひたすら勉強するところなので、大学での一般教養科目のような講義はほとんどありません。すなわち、法律学の能力だけが問われる大学院なのです。これにより、法科大学院に入るための入学試験も、大学受験とは全く内容が異なります。

 法科大学院には、2つのコースがあります。2年間で卒業できるコースと3年かけて卒業するコースです。2年で卒業できるコースへの入試は、法律科目の試験がメインとなります。これに対して3年で卒業するコースには、法律科目の試験すらありません。このコースの入試は、全国統一の適性試験以外は、小論文試験と提出書類(志望理由等)審査のみで合否が決まるところが多いですから、名門法科大学院の合格も夢ではありません。

 松山大学法学部の卒業生から法科大学院に進学して既に弁護士になった方が複数名おられます。

 これをご覧になった松大法学部志望の高校生の方や、法学部在学生も、法律に興味や自信があるならば、松大から有名法科大学院を目指すという道も検討してみて下さい。