- 日時:
- 2010年 6月 21日(月) 14:15~15:45
- 場所:
- 松山大学 821番教室
- 講師:
- 強 力 先生
中国西北政法大学経済法学院教授、経済法学院院長。
中国法学会銀行法研究会副会長、陝西省金融法学会会長、中国陝西省政府法律顧問、
西安仲裁委員会仲裁委員、陝西省独立取締役協会副会長など。
著書: 『金融法』『保険法原理』等多数。
論文: 「中国金融安定の経験と金融安定基金の創設」、「資産の証券化における商業銀行の担保リスク及びしの対策」等多数。 - 通訳:
- 王 原生(松山大学法学部准教授)
- 演題:
- 『中国の憲法改正と経済制度の変遷』
中国では1954年から1982年にかけ、4回の憲法大改正を行ってきた。その後中国経済の高度成長とともに、社会構造の変化が顕在化し、さらに、1988年から2004年にかけて4回の憲法改正を行っている。これにともない、私営企業の位置付けも、「公有制経済と対立するもの」から「公有制経済の補充(1988年)」「釈迦移住儀市場経済の重要な構成部分(1999年)」「非公有制経済の支持かつ奨励(2004年)」と変遷し、私有財産の保護も強化された。
強先生の講演は、この変遷の社会的背景を紹介しながら、中国憲法の変容について分析し、現在の中国社会の実態について理解を促すものであり、同時に比較法的な視点から日本国憲法の理解をも深める内容であった。