研究室訪問(今村先生)

卒業生に聞く〜法科大学院修了生〜

松山大学法学部卒(今村ゼミ)
中央大学法科大学院修了

[質問内容]

1.「法学部」在学時代の自分
2.学部時代の勉強の仕方
3.ゼミ活動の思い出
4.松山大学「法学部」の入学のきっかけ
5.法曹になろうと思うきっかけ
6.法科大学院入試勉強(勉強会)の思い出・経験談
7.法科大学院時代の思い出
8.今の松大生に思うこと・すべきこと・アドバイス
9.松山大学への希望・要望


1.「法学部」在学時代の自分

 将来的に法科大学院に進みたいと考えていました。しかし、進学に向けて勉強を本格的に始めたのは3年生からで、それまでは興味のある講義を法律分野に限らず受講していました。

2.学部時代の勉強の仕方

 まず、毎回講義には出席していました。また、講義中に疑問に感じたこと・わからない部分については、各先生に直接聞くようにしていました。定期試験については、過去問を友人同士で検討することはありましたが、基本的には講義で配布されたレジュメや教科書等で復習することが多かったと思います。特別なことはせず、疑問点をその都度解消していくことが大切だと思います。

3.ゼミ活動の思い出

 ゼミでは、通常の場合、実際の判例を基にした事例を法曹の視点からどのような罪が成立するか検討していました。個人でもグループでもこのような検討を行っていました。今村先生が用意してくださった事例は、ゼミ生のレベルに合ったものであり、基礎知識の確認と知識の応用方法について学ぶことができました。そして、ゼミ活動で学んだ知識は、そのまま法科大学院でも活かせるものであり、勉強をする際のベースになっています。

 また、ゼミ生同士で食事をする機会も多く、ゼミ旅行などでも親睦を深めていました。今村先生も積極的に加わってくださり、ゼミ全体の雰囲気も和やかでした。ゼミでの友人達とは現在でも親交があり、私にとってかけがえのないものとなっています。

4.松山大学「法学部」の入学のきっかけ

 私は、愛媛県新居浜市出身で、愛媛県内の大学に進学したいと考えていました。また、法曹についての憧れと法律についての興味から法学部の進学を希望していました。そして、純粋な法学部を有するのは愛媛県では松山大学のみであり、学費の面でも松山大学は魅力的な大学であったため進学しました。

5.法曹になろうと思うきっかけ

 幼いころに弁護士の先生に会う機会があり、それ以来、漠然とですが法曹に憧れをもっていました。具体的に法科大学院への進路を意識しだしたのは、2年生のころです。今村先生から、法科大学院・司法試験・法曹の現状を聞き、法科大学院への進学を決意しました。

 現在の法科大学院では、私のように法曹になることを目標にした人間だけではなく、起業するために法律知識を得たい人や企業の法務部に就職を希望している人も多くいます。就職とともに法科大学院への進学も一考することで将来への選択肢が増えると思います。

6.法科大学院入試勉強(勉強会)の思い出・経験談

 今村先生の勧めもあり、法科大学院進学を目指す友人を誘い、2人で法科大学院入試試験勉強(以下、勉強会という。)を始めました。はじめ、勉強会はゼミ活動の延長のようなものでしたが、3年後期からは入試対策に小論文や面接等の指導を今村先生にしていただきました。小論文の勉強では、文書の書き方・事例や事実の把握方法といった法科大学院でも役立つ知識が身に付いたと思います。そして、勉強会のかいもあり、私は中央大学法科大学院、友人は神戸大学法科大学院へ無事進学をすることができました。

7.法科大学院時代の思い出

 法科大学院では司法試験に向けて法律を学ぶため、大学時代に比べると内容が広範にわたり大変ではありました。しかし、ゼミ活動で学んだ刑法は、法科大学院でも十分に活きましたし、得意科目があることは他の勉強のモチベ―ションを高く保つ助けとなってくれました。

 法科大学院での勉強は大変でしたが、多くの親しい友人に恵まれ充実した日々を過ごしています。同じ目標を持つ友人同士で夜を徹し夢を語り明かしたことも多く、修了した現在では楽しい思い出しかありません。

8.今の松大生に思うこと・すべきこと・アドバイス

 大学は学びの場です。松山大学は勉学の場として、人・設備ともに充実していると思っています。そして、勉学に没頭できる期間は、意識しなければ短いものだと思います。心残りがないよう頑張ってください。また、大学での友人・人間関係は生涯のものです。私も大学・法科大学院と多くの友人・先生方に支えられてきました。勉学と同様に友人関係や社会経験も大事にしてください。

9.松山大学への希望・要望

 松山大学は「三実」という校訓のもと、期日前投票所の設置など常に新しい試みがなされてきたと思います。今後も、学生や地域社会に貢献する開かれた大学としてあり続けてほしいと思います。

以 上