「する」「みる」「ささえる」

松山大学法学部教授  樗木武治

 私の趣味の1つにスポーツ観戦があります。様々なスポーツを会場やTV、インターネットなどで観戦することは、私にとって大きな楽しみです。小さい頃はプロ野球、大相撲、プロレス、柔道などを会場で観戦し、興奮していたことを思い出します。これは私が生まれ育った福岡という土地柄とスポーツ観戦好きの父親の影響が大きいかもしれません。『黄金期の西武ライオンズ』、『草創期のダイエーホークス』、『千代の富士』、『アントニオ猪木』、『古賀稔彦』などスーパースターを直接見ることができ(もちろん遠くからですが)、感動と興奮を味わえたことは今思い返せば貴重な体験でした。その後も日本武道館、秩父宮ラグビー場、国立競技場、両国国技館などで様々なスポーツを観戦してきました。メジャーリーグの大谷翔平選手やボクシングの井上尚弥選手など、世界で活躍する選手をTVやインターネットを通して観戦する方も多いかと思います。また高校野球応援など、会場で観戦する機会もあると思います。

 文部科学省は、スポーツ基本法に基づいた「スポーツ基本計画」の中で、スポーツを「する」だけにとどまらず、「みる」「ささえる」など多様な立場からスポーツを楽しむ人を増やし豊かな社会にと様々な試みを行ってきました。私もスポーツ科学分野の教員として「する」のみでなく、趣味や生きがいとして、観戦やボランティアも含めたスポーツとの関わり方を学生の皆さんと一緒に、今後も考えていきたいと思います。まずは、自分が興味をもてそうなスポーツを観戦してみるところから始めてはどうでしょうか?きっと楽しい時間が待っていると思います。みなさんにとってスポーツと関わることが、人生を楽しく豊かにするものになればと思います。

※ここでは、相撲、プロレス、柔道なども、すべてスポーツとして扱っています。

大相撲七月場所(筆者撮影)
大相撲七月場所(筆者撮影)
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