読もうよ!文学

松山大学法学部准教授 新井 英夫

 わたしは19世紀以降の英文学を専門に研究しています。特にジェイン・オースティン、ブロンテ姉妹、ジョージ・オーウェル、マーガレット・ドラブル、カズオ・イシグロといった作家に関心を持っています。このような専門性を生かし、松山大学では「英語」や「文学」といった授業を中心に担当しています。法学部の教員でありながら、法律学や政治学を専門としていないことに違和感を覚える方もいらっしゃるかもしれませんが、所謂、教養教育(基礎教育)を担う重要な立場にあると自任しています。

 みなさんは年間に文学作品を何冊くらい読まれるでしょうか。中には全く読まないという方もいらっしゃるかもしれませんね。しかし、文学作品を読むことは、自分の中に異質な流れを作り、当然と思っていた自分の意識を変質させ、新たな自分へと成長させることを可能とするのです。社会に出る前の大学生の間に、どれくらい多くの素晴らしい文学作品に巡り合うことができるかは、人間としての深みを得る上でも非常に重要なことです。まずはどのような文学作品でも構いません。本屋さんで自分が面白そうだなと思った文学作品を手に取り、読んでみることから始めてみましょう。もしかしたらその一冊の本が、あなたの人生を根本的に一変させるきっかけとなるかもしれません。

 みなさんと教室で、一緒に文学作品を読み、語り合うことを楽しみにしています。

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