コンディショニング

松山大学法学部准教授 樗木武治

 みなさんは自分の実力を発揮できていますか?試験、試合、就職活動、仕事など自分の力を出すことが求められる場面もあると思います。

 私の専門分野はスポーツ科学で『スポーツ選手のコンディショニング』は研究課題の1つです。

 スポーツ選手は、試合で能力を最大限に発揮することを意識しています。自分の力が『10』あれば、『10』発揮できるかどうかが勝敗を分ける大きなポイントであることを知っています。一流と呼ばれる選手ほど、精神面、肉体面、健康面などに注意を払っています。食べ物、睡眠時間、寝具などにこだわりのある選手も多いようです。また、毎日の練習は身体への負担が大きく、栄養補給や休養を怠ると体調を崩したり、集中力の低下から怪我につながったりします。多くの選手は、普段からよいコンディションで練習に取り組めば実力がつくことも理解していますから、大会前だけではなく日常的にコンディショニングに取り組んでいます。

 これはスポーツに限った話ではないように思えます。体調を整え授業を受ければ理解は進みますし、結果として成績も向上するでしょう。就職活動や仕事なども同様ではないでしょうか。

 では、具体的にどうすればよいでしょうか。最終的には正しい生活習慣(食事、睡眠、運動など)を身につけることが最良のコンディショニングといえます。

 『コンディショニング』という考え方を理解し、実践できれば有意義な学生生活だけでなく、人生100年時代を生きるための土台となることを信じて健康文化科目(保健体育)の授業を担当しています。(私自身の生活を振り返り、自戒の念も込めて書いていることをご容赦ください)

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